目的:硬蛋白質利用研究施設

施設長挨拶

東京農工大学農学部 附属硬蛋白質利用研究施設は、通産省、文科省、産業界の支援の下、1970年に皮革研究施設として発足しました。

その後、研究分野の広がりを踏まえて、名称を硬蛋白質利用研究施設と変更し、現在に至っています。

今年度は、とことんやさしい「コラーゲンの本」を出版させていただきました。一般の方向けの解説書になっています。

今期は、東京農工大学の第4期中期目標の2年目になっており、農学部附属施設の中での硬蛋白質利用研究施設の位置づけが重要になってきています。

研究施設として、本学中期目標における⑮社会変革につながるイノベーションの創出、⑯産業界との連携・共同によるキャリヤパスの多用化・流動性の向上に寄与し、⑰研究者の多様性を高めることで知の集積拠点としての役割を担うことを目標としています。

これまでの皮革産業の支援、硬蛋白質利用に関する研究、さらに細胞外マトリックスに関する国際共同研究の推進を基本とし、研究施設としての機能も強化して行くことになります。

硬蛋白質利用研究施設は、(1)皮革および関連産業に対する学術的、技術的支援、ならびに人材育成に寄与する研究・教育、(2)動物生産の副産物の主成分であるコラーゲンを始めとする硬タンパク質資源の総合的高度利用に寄与する研究を行うことを目的としています。

研究施設として、これまでの研究実績を基盤とし、生体における細胞外マトリックスに関する総合的な研究を発展させ、基礎から応用までの幅広い研究を推進して行きます。

現員が3名ですが、今後はポストコロナに向けた取り組みを中心に農学部の附属施設としての機能を拡充し、他機関との協力をすすめ研究を行ってゆくとともに、学生や社会人への教育、学内業務、共同研究を推し進めて行きます。

今後とも、皆様のご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

令和5年5月1日

硬蛋白質利用研究施設
施設長 野村 義宏