本研究施設の研究内容を充実するために、東京都皮革技術センター(平成16年12月)、日本ハム株式会社中央研究所(平成17年6月)および株式会社ニッピバイオマトリックス研究所(平成19年2月)との間に研究協力協定を締結して客員教授および客員助教授を迎え、それぞれ皮革および関連高分子利用分野の研究、食肉生産に伴う硬タンパク質資源の高度利用研究およびマトリックスタンパク質の機能開発研究のより一層の充実とこれらの分野の学術および科学技術の発展を図っている。公開セミナー、市民講座、硬蛋研セミナーを通して、硬タンパク質研究の広がりや可能性を外部に向けて発信している。
(1)東京都立皮革技術センター(2004年12月13日~)
「皮革及び関連高分子利用分野の研究の充実とこの分野の学術及び科学技術の発展」のための研究協力。
客員准教授:寺嶋眞理子 博士
(2)日本ハム株式会社(2005年6月15日~)
「食肉生産に伴う硬タンパク質資源の高度利用と研究の充実とこの分野の学術及び科学技術の発展」のための研究協力。
客員准教授:藤村達也 博士
(3)株式会社ニッピ(2007年2月23日〜)
「マトリックスタンパク質の機能開発研究のより一層の充実とこの分野の学術及び科学技術の発展」のための研究協力。
客員教授:服部俊治 博士
硬蛋白質利用研究施設の研究は未利用資源の付加価値化に関する基礎から応用研究であり、産業界への展開を図ってきた。その活動において、産学共同研究は重要であり、研究協力協定に基づき都立 皮革技術研究所、日本ハム(株)中央研究所、(株)ニッピ バイオマトリックス研究所と共同研究を行っている。
毎年、複数の企業と共同研究を行っており、その実績として関連企業との共同で特許の権利化を行っている。また、先の東北大震災の復興支援の一環として、地方産物の高度利用に関する研究支援を積極的に行っている。
年数回、コラーゲンを始めとした硬蛋白質に関する専門家による講演を行っている。
特に、毎年7月に、都立 皮革技術センターの皮革産業技術者研修生の講義を担当している。