研究業績:基礎研究部門・研究室1

発表論文

  • IL-1beta stimulates activin betaA mRNA expression in human skin fibroblasts through the MAPK pathways, the nuclear factor-kappaB pathway, and prostaglandin E2.
    Endocrinology 152:3779-3790, 2011.
    Arai KY, Ono M, Kudo C, Fujioka A, Okamura R, Nomura Y, Nishiyama T
    創傷治癒時におけるアクチビンの発現増加にはIL-1による刺激が重要であることが示唆されている。皮膚線維芽細胞の単層培養系および三次元培養皮膚モデルを用い、 IL-1によるアクチビン発現誘導にはMAPキナーゼ経路とNFκB経路が関与していること、また、IL-1により分泌が増加するPGE2も、オートクリン作用によりアクチビン発現を刺激していることを明らかにした。

学会発表

  • マウス皮膚におけるコラーゲン発現の性差
    第43回 日本結合組織学会学術大会、第58回 マトリックス研究会大会 合同学術集会、大分、2011年6月10〜11日
    原 卓也、工藤千香子、野村義宏、西山敏夫、新井浩司
    マウスで生後0日から60日まで、雄と雌の皮膚におけるコラーゲン発現の変化を調べたところ、生後30日で雄の皮膚における線維性コラーゲンの発現が雌に比較して著しく増加した。しかし、TGF-βスーパーファミリーの発現については雌雄で大きな差はなく、皮膚の性差にTGF-βスーパーファミリーの発現量は関与していないことが示唆された。
  • 皮膚線維芽細胞におけるアクチビンおよびフォリスタチンmRNA発現調節機構
    第43回 日本結合組織学会学術大会、第58回 マトリックス研究会大会 合同学術集会、大分、2011年6月10〜11日
    藤岡温子、小野真梨子、工藤千香子、岡村良子、野村義宏、西山敏夫、新井浩司
    創傷治癒時におけるアクチビンの発現増加にはIL-1による刺激が重要であることが示唆されている。皮膚線維芽細胞を用いた実験から、 IL-1はアクチビンとその結合蛋白質フォリスタチンの発現を促進し、その作用にはMAPキナーゼ経路、NFκB経路、PGE2が関与していることが判明した。

講演、セミナーなど

  • 三次元培養ヒト皮膚モデル:皮膚の構造と機能の研究ツールとして
    皮膚基礎研究クラスターフォーラム、第6回教育セミナー、2011年7月14日
    西山敏夫